木材 

 垣根の材料などを除けば、庭で木材を使うようになったのは、ウッドデッキが普及したここ10年くらいのことではないでしょうか。今でも木は腐るという認識が強く、庭で使うことに躊躇する方も多いと思います。

 確かに湿気の多い日本では庭に木製デッキを作る歴史は浅く、いくら防腐剤を塗っても条件が悪いと5年くらいで腐朽が始まります。それだけに庭に木製の工作物を設けるにはいくつかの注意点があります。ガーデニング的感覚として庭に作るものは永久不滅ではなく、何年かごとに作り替えていくものという基本を忘れないことも重要です。

製材

スギ、ヒノキ、ヒバ:加工しやすく形状も素直なので古くから建築材料として使われてきました。供給面でも安心して使えます。特にヒノキは腐りにくいことで知られていますが、雨ざらしにしても大丈夫というわけではありません。ヒノキとなるとコストも安くは無いのでガーデニングにはあまり使われません。

SPF材:ホームセンターなどでツーバイフォーの部材として販売されているのはSPF(スプルースのS、パインのP、ファー(モミ)のF)と呼ばれている素材です。やわらかくて加工がしやすく、値段が安いのが特徴ですが、耐候性が低く屋外で使うにはお勧めしません。

ウェスタンレッドシーダー:ウッドデッキの材料として一番普及しているのはこのウェスタンレッドシーダーだと思います。比較的耐候性があるほうですが、防腐剤は必ず塗る必要があります。

南洋材(ジャラ、バラウ、ボンゴシetc):黒檀のように非常に硬く重い木材の仲間です。耐久性が非常に高く、防腐剤を塗らなくとも屋外で10年以上もつといわれています。その欠点はその硬さにあり、切断するのに普通の電動ノコギリでは歯が立たないほどです。そのため利用されるのもプレカットされたキット商品か、専門業者向けで、一般のホームセンターなどには出回りません。業者は施工も含めて請け負いますが、かなり高いコストにつくのが普通です。

防腐処理

ACQ:材の耐久性を上げるため予め工場で防腐剤を加圧注入した木材が出回っています。その防腐剤の一種がACQです。大き目のホームセンターならば購入することが可能です。この場合硬い木材よりもやわらかい木材の方が薬が入りやすい性質があるようで、南洋材のような強度は必要ありません。

参考 ガーデンアシスト

タナリスCuAz::ACQとならんでデッキ材などに施される加圧注入の防腐剤です。ACQとの性能比較はやったことがありません。これもホームセンターなどで入手可能です。

参考 日木産業株式会社

防腐剤

 ホームセンターなどで売られているガーデニング用防腐剤には細かく見ると、防腐、防蟻、撥水性などの性能を備えていますが、値段によって全ての性能を備えていないものもあります。また油性と水性があり、水性の方が扱いは楽ですが、撥水性などはやはり油性の方が優れています。そのかわり乾くのに時間がかかるので小さいお子さんがいるおうちにはお勧めしかねます。

 防腐剤を加圧注入した木材で無い限り防腐剤は少なくとも2年に一回は塗り替えるものと考えてください。本来ならば床下などの腐りやすいところに塗りたいところですが、そういう部分はたいてい手が届かなくて塗り替えが効きません。

枕木

 近年普及するようになった造園資材の一つです。元々は鉄道で使われていた枕木を払い下げてもらい、庭の敷き材や花壇の縁取りに使ったものです。需要が増え最近は輸入物も少なくありません。また始めからガーデニング用としてやや小ぶりの枕木(といえるか?)も入手可能です。本物は使用済みのものなので、大きな釘穴などが開いていますし、腐れの入ったものもあるので購入時によくチェックする必要があります。その点ガーデニング用の新品はきれいな作りなので、庭の出来上がりのイメージに合わせてチョイスする必要があります。

丸太、竹

 丸太は垣根を作ったり、支柱にする材料です。昔からある竹材店で購入します。腐りにくくするため防腐剤を塗ったものや表面を焼いて炭化させた丸太もあります。

 竹は通常マダケで、竹の子が伸びる時期には入手できません。

 竹材店ではこれらの他にシュロ縄や杉皮、木戸なども販売されていますが、これらを使った和風庭園が少なくなり、これら腐ることが避けられない自然材料に代わってアルミやプラスチックの垣根が増えるに従い竹材店自体も減ってきました。

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