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ゾーニングと動線計画 ゾーニング 造園学などではまずゾーニングという言葉を教わります。
ゾーニングというのは敷地の中でエリアを分けて、空間を性格付けすることです。 前庭:道路から玄関までのスペースに作られる庭で、お客様を迎え入れる庭です。 主庭:メインになる庭で、普通は南側に作られます。 サービスヤード:実用的なスペースで、洗濯物を干したり物置を置いたり、庭作業用のスペースです。 カーポート:駐車用のスペースです。 坪庭:建物に囲まれた狭い庭で、室内からの鑑賞用、明り取り、換気などのためのスペースです。 もちろん全ての住宅にこれらの庭空間が揃っているわけではありません。坪庭のない家の方が多いと思いますし、カーポートとサービスヤードが一緒になっている住宅も珍しくありません。 教室では必ずといって良いほど教えられるゾーニングですが、実務ではほとんど意味がありません。というのは建物の配置が決まった時点で暗黙のゾーニングは決まってしまうからです。建物の計画と並行して検討しなければあまり意味がありません。また空間の性格付けもより細かなものでないと形を作る助けとはなりません。 動線計画 人が移動する道筋を動線と言います。プランニングの出発点は、空間の性格付けと動線の計画です。動線は門扉から玄関、裏口から勝手口などのように出入口と出入口を結ぶ線、または庭に設けたテラスに通じる園路などのようにある施設やスペースと出入り口を結ぶ線です。 動線の性格によりフォーマルかインフォーマルか、あるいはデザインされているか、機能重視の動線かといった性格分けが可能です。 フォーマルな動線というのは門扉から玄関のように来客などが利用する動線です。それに対し裏口と勝手口を結ぶ動線は基本的に家の人しか使わないインフォーマルな動線ということができます。 フォーマルな動線は広めの幅をとってあまり貧弱にならないようにします。最低でも幅90センチ、できれば120センチ以上で計画します。 インフォーマルな動線はさらにその性格により、庭の園路のようにゆっくり歩くように計画したいところは、幅45センチか30センチ、あるいは飛石のようにわざとじぐざくな園路にします。古レンガのような素材も雰囲気からすればインフォーマルなものだと思います。それをフォーマルな空間に使うのも一つのデザイン手法ではあります。和風庭園やガーデニング的な素材は基本的にインフォーマルな雰囲気をもっていると思います。時を重ねた美しさというのが共通しています。 また同じインフォーマルといっても建物と隣地境界の間にできた狭い通路のように、情緒を期待しない通路ではコンクリートの平板を直線的に並べたりできるだけお金をかけないような仕上げを提案します。 デザインされている動線というのは、庭の中の園路や玄関までのアプローチのようにそれ自体が景色を構成する要素になっている動線です。そういうところは仕上げにお金をかけても悪くありません。きれいに維持しやすいようなタイル貼りのような仕上げを提案するのが普通です。 それに対し機能本位の動線というのは、サービスヤードの動線のように汚しても気にならない、どちらかというとローコストなモルタル仕上げのような仕上げを提案します。 仕上げにお金をかけるということは、デザインされているということと同じ意味ではありません。デザインされているということは、その空間にふさわしい雰囲気をもっているということです。玄関へのアプローチはきれいで立派に見えて欲しいのでたまたま高いタイルを選ぶかもしれませんが、庭の園路は古レンガがその古びた美しさからベストな選択ということは充分ありえます。 いろいろな仕上げを実際に体験して提案の引出しを増やすようにしてください。 ホーム 次へ
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